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2021年10月28日【テクノロジー】

古河電工のアルミ電線率75%達成ハーネス、ランクル採用

NEXT MOBILITY編集部

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古河電工は10月28日、防食端子「α端子シリーズ」を用いてアルミ電線率75%を達成した、古河ASの「自動車シート用ワイヤハーネス(以下、W/H/※)」が、トヨタ紡織製の新型ランドクルーザー300用自動車シートに採用されたと発表した。

 

なお、アルミ電線採用の自動車シート用W/Hの搭載は、今回が初となる。

古河電気工業・ロゴ

近年、自動車の機能増加による車重増加に伴い、部品メーカーには製品の軽量化が求められていると云う。

 

そのため、古河ASでは、車両のボディやフロア等に組付けられるW/Hのアルミ電線化を推進。自動車用シートに於いても、多くの機能追加により回路数が増大するW/Hの軽量化に向けて、アルミ電線化の開発を進めてきた。

 

そして今回、「α端子シリーズ」を用いた同社製のアルミ電線化W/Hが、8月発売の新型ランドクルーザー300に搭載されるトヨタ紡織製シートに採用された。

 

 

古河ASは、このシート用W/Hの152回路中115回路をアルミ電線化し(アルミ電線率75%)、質量を44%削減。新型ランドクルーザー300ではまた、ボディやフロア等に於いても、従来よりも高いアルミ電線率のW/Hが採用されている。

 

アルミ電線化には、アルミ電線と端子(銅合金)の異種金属間で良好な電気接続を確保するため、被水の可能性がある回路全ての端子接続部分への腐食対策を要するが、特に使用環境が厳しいシートでは、シートクリーナーや消臭刺・除菌剤等の溶液付着も想定した、より高い防食性能が求められると云う。

 

古河ASは、耐溶液性も含め優れた防食性能を有する「α端子シリーズ」をアルミ電線化する全ての回路に適用することで、自動車シート用W/Hのアルミ電線化を今回初めて実現。今後も、自動車シート用W/Hのアルミ電線化を加速し、車両の軽量化と環境性能向上に貢献していくとしている。

 

 

 

※複数の電線を束にした集合部品。電源供給や信号通信に用いられる。

 

 

■(古河AS)アルミ電線用防食端子(PDF):https://www.furukawaas.co.jp/wp-content/themes/furukawa/shared/pdf/alminumwiringharnesses.pdf

■(トヨタ紡織)トヨタ紡織、シート、ユニット部品などがトヨタ新型ランドクルーザーに採用(2021年9月30日リリース):https://www.toyota-boshoku.com/jp/news/post-5.html

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。