古河電池は、8月16日、インドの大手鉛蓄電池メーカーExide Industries Limited(本社:インド・コルカタ、CEO: Gautam Chatterjee、以下Exide)と同社が開発したウルトラバッテリー(UltraBattery)の製造・販売に関するサブライセンス契約を締結したことを発表した。
ウルトラバッテリーとは、高容量で大電流放電に強い鉛バッテリーの技術と、急速充電に強く劣化しにくいキャパシタの機能を融合させた同社独自のテクノロジーを採用したバッテリーだ。
より具体的には、負極板の両面にキャパシタ層をハイブリッドした特殊構造を採用し、電力回復性能を向上。
従来の鉛バッテリーの約2倍の寿命性能等を確保し、同社製品のアイドリングストップ車用バッテリーのECHNO(エクノ)等に採用している。
今回のサブライセンス契約は、古河電池が持つ、インドにおける自動車分野でのウルトラバッテリーの製造および販売の権利をExideに付与するものだ。
古河電池は、Exideがインドで展開する自動車用ウルトラバッテリー事業を技術パートナーとしてサポートすることにより、同事業の拡大と安定化に貢献する。
古河電池とExideは、2000年代半ばより技術提携を行っているパートナー企業同士。
2005年に自動車用鉛蓄電池について、2007年にはオートバイ用制御弁式(VRLA)鉛蓄電池について技術援助契約を締結している。
また、2012年にはアイドリングストップ車用鉛蓄電池についての技術援助契約も追加し、いずれの契約も現在継続中である。
古河電池は、今回の契約締結で、Exideに対して高品質・長寿命の鉛蓄電池製造の技術を供与することにより、Exide製バッテリーの高度化や製品ラインナップの拡充を支える。また、この取り組みにより、同社は自社が掲げるアジアをはじめとする海外での事業展開への注力の一環とする意向だ。