明電舎は、EV事業の更なる安定と拡大を目的に、完全子会社の甲府明電舎内に建設を進めてきた電気自動車(EV)用モータの新工場が完成し、10月19日に稼働式を開催した。
投資は中期経営計画2020における成長投資枠の一環として行われ、新工場では、拡大するEV市場の要求に対応する車載用モータ生産の中核工場として、生産ラインの増強により更なる事業規模拡大を目指す。
稼働式には、長崎幸太郎山梨県知事、田中久雄中央市市長、工藤浩一関東経済産業局次長他、多数の来賓が出席し、明電舎社長の三井田氏と共に、式典後のテープカットにも参加した。
明電舎は、脱炭素社会の加速、自動車の電動化・情報化・知能化の技術が急速に進化するなか、「電動化」に注力し、今後も車の自動化を通じて社会に貢献すべく、EV事業に注力していくとしている。
[新工場建屋概要および導入設備]
– 延べ床面積:約3,500㎡
– 生産能力:17万台/年(最大年間生産台数)
– 環境への配慮:
・自然エネルギーの活用(屋上に250kW太陽光発電設備を配置)
・空調エネルギーの低減(窓・屋根・外壁に断熱効果の高い材料採用。個別分散型エアコン、全熱交換器採用)
・水使用量の削減(節水型衛生器具を使用)
・建築物省エネルギー性能評価「BELS(※)」の5つ星を取得。
※BELS:Building-Housing Energy-efficiency Labeling System
– 品質管理:
・画像検査(欠品検出、ネジ穴・ケーブル位置検出、締め付け位置管理等)
・温度管理(焼嵌め条件の管理、接着剤硬化条件の管理等)
・工程データの一元管理(トレーサビリティデータベースとの連携)