フォルシアは8月23日、ヘラー(HELLA)および同社創業家との間で、以下の通り、合意に達したことを発表した。
・ヘラーの全株式に対し、一株当たり60ユーロで、キャッシュによる株式公開買い付けを実施。支払対価合計の60.96ユーロ(2021年9月30日に実施されるヘラーの年次総会で決定の上、ヘラーが買収完了前に全株主に支払う予定の配当0.96ユーロを含む)は、買収の影響を受ける前の最新株価の45.8ユーロに対し33%、3カ月出来高加重平均株価(VWAP)の49.1ユーロに対し24%の割増し価格である。
・創業家よりヘラーの株式の60%を一株当たり60ユーロで買収。34億ユーロのキャッシュと最大13,571,428株のフォルシアの新規発行株(フォルシアの一株当たりの参考価格は42.06ユーロ)によって支払う。
買収の結果、ヘラー創業家はフォルシアの株主となり、資本の最大9%を保有することになるが、18カ月のロックアップ期間が設けられている。また、創業家の代表者がフォルシアの取締役会に加わる予定であり、統合後の企業に対する創業家の強いコミットメントを示している。
また、この取引では、ヘラーの100%の企業価値を総額で67億ユーロと評価しており、買収は、フォルシアの取締役会において全会一致で承認され、ヘラーの経営陣の支持も得ているとした。
なお、統合後は、エレクトロニクスおよびソフトウェアの合計売上高37億ユーロ、ソフトウェア・エンジニア約3,000人を擁する世界7位の自動車部品メーカー(ヨーロッパではトップ5、米国・アジアではトップ10以内)となる。グループは、自動車業界のメガトレンドに対応した以下の4つの成長分野に重点的に取り組むとしている。
・エレクトリック・モビリティ(水素ソリューションを含む)
・先進運転支援システム(ADAS)および自動運転
・コックピット・オブ・ザ・フューチャー
・ライフサイクル・バリュー・マネジメント