布製タイヤチェーンの「ISSE(イッセ)」が7月22日、2020年の冬商戦を視野に新価格を発表している。布製タイヤチェーンは、常時利用では無くエマージェンシー用として好まれ、非金属チェーンとしては樹脂製に比べ耐久上の課題が残るが今回、比較的高品質のスーパーモデルが15,800円、標準仕様のクラシックモデルが10,900円と昨年から約20%程度価格をダウンさせての発売となる。(坂上 賢治)
そもそも主にポリエステル系繊維で製品化されていることが多い布製タイヤチェーンは、1998年頃、北欧に於ける登場が発端となった。今ではそれ以来、欧州で広く認知されている。対して日本では金属製ではないことで〝製品自体が軽い〟こと。装着しての走行で〝ホイール自体やホイールハウス内を痛めることも少ない〟こと。タイヤチェーン装着が不慣れなドライバーにとって〝難易度が低く見える〟こと。製品が示す〝耐久距離の範囲内であるなら洗濯も可能〟なことなどで、都市部に於ける緊急アイテムとしてトランク内に収めている自動車ユーザーが多いだろう。
そうしたなかISSEは、2019年に日本上陸を果たしたスペイン・バルセロナ生まれの布製タイヤチェーンで、水分が多く含まれる都市・短距離の雪道では吸湿性の高さが強みになるケースもある。日本に上陸して以降2シーズン目を迎えた今年、スノーソックスとも呼ばれる同製品がいかに日本国内で一定の需要層を獲得できるのか。今後の冬の天候の行方にもよる訳だが、製品戦略としては、自らのマーケットを広げていくべく不退転の構えを見せているようだ。
製品関連のURL:https://issechains.jp/