帝人グループで軽量複合材料製品の開発・生産・販売を手がける米国コンチネンタル・ストラクチュラル・プラスチックス(CSP:Continental Structural Plastics Holdings)の中国合弁会社・CSP-Victall社は、中国・常州市の武進国際ハイテク工業区内に第2工場を新設する。
CSP-Victall社は、中国の鉄道向け部品およびモジュールメーカーのVictall社とCSPの合弁で、2014年に設立。2015年から唐山市で自動車向けコンポジット製品と、その中間材料であるGF-SMC(*)を製造している。
今回第2工場を新設する常州市は、長江デルタ地帯にあり、GMやフォルクスワーゲン、ランドローバーといった欧米の自動車メーカーをはじめ、CATL、江鈴汽車、上海汽車集団、吉利汽車、奇瑞汽車、北京汽車(常州)といった中国の有力自動車メーカーが集積した上海近郊に位置している。
CSP-Victall社は、工場新設により、中国国内で急速な伸びが期待される電気自動車向けのバッテリーボックスや、自動車業界で「クラスA」と称される美麗な外観を特徴とした外板部品および、ピックアップトラック向け部品などを含む多様な製品を中国市場へ積極的に投入していくとしている。
* GF-SMC: Glass Fiber-Sheet Molding Compoundの略。熱硬化性樹脂をガラス繊維に含浸させ、シート状にした成形材料。
■CSP-Victall:http://www.csp-victall.com/en/