EVモーターズ・ジャパン (以下、EVMJ)は2月7日、北九州市若松区で建設を進めている、商用電気自動車(以下、商用EV)専用の最終組み立て工場「ゼロエミッション e-PARK」の第一期工事が、昨年12月に完了したと発表した。
ゼロエミッションe-PARKは、商用EVの国内生産をはじめ、EV技術の発信や新たな地場産業と雇用の創出、地域活性化を目的に、EVMJが北九州市若松区向洋町に建設を進める、“ゼロエミッション社会の実現”をコンセプトとした体感型EV複合施設。
“EVを広げる・EVを感じる・施設を楽しむ”をテーマに、生産に留まらず、体験(試乗/試運転)や工場見学、資料館等までを通して楽しむことが可能で、風力発電やソーラー発電を活用した再生エネルギーを用いた自立発電による稼働も予定されている。
今回、この施設の第一期工事が完了し、最終組み立て工場の一部と検査棟が完成したため、同社では、2月から受入れ時検査と出荷前検査を、また4月からバス車両の架装を開始できるよう準備を進め、その後、国産EVバス生産に向けて順次設備を導入していく。
なお現在、施設内では第二期工事も始められており、年内の試運転コースとオフィス棟の完成を目指していると云う。
[第一期工事完了後の施設内の様子]
<最終組み立て工場>
・最終組み立て工場では、順次生産設備を導入しEV車両の組み立て体制を整えていく。
<検査棟>
・検査棟では、車両の受入れ時検査と出荷前検査を実施予定。
<大型洗車機>
・大型洗車機は、シャワーテスターとしても利用。現在は、使用した水を再利用する仕組みを構築中。
<第二期工事:試運転コース>
・第二期工事では、完成車両の走行確認や耐久テストのコースとして使用することを目的とした試運転コースの整備に着工。
・将来的なEV車両の生産体制に対応するための社員オフィスの建設も進める。
EVMJは、この施設を通じて、強固な商用EV量産体制の構築と更なる車両ラインナップの拡充を図ると共に、福岡県の新たな地場産業の創出、雇用機会創出による地域社会の発展に貢献。今後もニーズに応える製品および技術の開発に努め、環境エネルギーの浸透とゼロエミッション社会の実現へ貢献できるよう邁進していきたいとしている。
[ゼロエミッション e-PARKの概要]
– 名称:ゼロエミッション e-PARK
– 所在地:福岡県北九州市若松区向洋町22番地1
– 総面積:約58,000㎡
– 施設:商用EV最終組み立て工場、完成車両試運転コース、実証実験/自動運転テストコース、リユースバッテリー組立、充電設備、工場見学、EV 資料館、EV 体験(試乗/試運転)等。
– 生産品目:EVバス、EV物流車、EV特殊車両(移動電源車含む)、リユースバッテリー組立等。
– 実施工程:OEM パートナーよりパーツ類を輸入し、新工場で最終組み立てを行う。
– 生産能力:2024年は数台から生産をスタートし、最終的には年産1,500台を目指す。
– 建設計画:
【第一期工事:完了】最終組み立て工場(一部)・検査棟。
【第二期工事:着工】試運転コース・オフィス棟。
※順次、組み立て棟(全体)・実証実験/自動運転テストコース等の建設に着工。
– 新規雇用:50人~100人を増員予定(雇用形態は未定)。