同方針について同社グループのバイスプレジデント兼ヨーロッパ・中東・アフリカ地域対象の統括責任者のスティーブン・アームストロング(Steven Armstrong)氏は、「私たちは今後、長期的に持続可能な収益性のあるビジネスに注力して、これを支えることで当社のすべてのステークホルダーに事業価値を創造し、お客様に良質な製品を提供できる車両・サービスに積極投資していきます。
一方、我々フォードは、労使協議会及び労働組合とも真摯に協議を行っており、こうした新戦略を現実のものとするために互いに協力していくことを約束しています。
これを踏まえて今回、まずは短期的な財務実績を改善するために製品に係るポートフォリオ全体で収益性の改善を推進することになります。
同改善策は、現在の製品プロセスの複雑さを軽減させ、販売ラインナップで最も収益性の高い車両構成に最適化し、収益性の高い販売車両を強化することによって実現を目指します。
また事業上の構造コストの改善策としては、例外の無い全ての部門で余剰人員を削減することも含まれます。こうした経営構造の改善は組織の敏捷性を改善するべく目下進行中です。
上記は基本的に、欧州事業に於ける従業員の自発的な離職を通じて人件費の削減を達成することを目指しており、このために関連の利害関係者と緊密に協力体制の形を模索しています。
具体的な目標数値で我々は、営業利益に金利以外に発生する営業外損益を加えた利益額であるEBIT(支払金利前税引前利益/税引前当期純利益の段階で既に引かれている支払利息を加えて戻し、受取利息分を引き戻して求める)の長期的数値で、6%のマージン達成を目標としています」と話している。