椿本チエインは、埼玉工場(埼玉県飯能市)内に自動車部品の新工場棟「新テンショナー工場棟」を建設、7月8日に竣工式を行った。
同社は、自動車エンジン用タイミングチェーンシステム市場において、世界No.1サプライヤー(世界シェア37%)として、日本、アメリカ、イギリス、タイ、中国、韓国、メキシコ、チェコの8ヵ国で生産を行っており、埼玉工場はそのマザー工場の役割を担っている。
新工場棟では、自動車エンジン用タイミングチェーンシステム部品の「テンショナ」を製造。
手狭な旧工場では実現できなかった設備の自動化、構内物流の自動搬送のほか、多品種少量生産に対応する新生産ラインの構築、IoTやAIを活用した生産管理システムや稼働状況の見える化を図り、「高効率・高品質な新しいモノづくり工場」を目指すとしている。
また、太陽光発電システム、照明・空調設備の省エネルギー対応設備の活用、屋上緑化など、地球環境への配慮に加え、建物下に雨水貯留槽を設けるなど自然災害(水害、地震等)への対応を強化。同工場の本稼働は、今年12月を予定している。
※テンショナ:自動車エンジン用タイミングチェーンの振動抑制に使用される部品。
[新テンショナー工場の概要]
– 所在地:埼玉県飯能市新光20(椿本チエイン 埼玉工場内)
– 工場概要:建築面積:10,400㎡、延床面積:11,300㎡(2階建)
– 工事期間:2018年8月着工、2019年7月竣工
– 量産開始:2019年12月(予定)