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2021年4月23日【テクノロジー】

エネオス、世界初の新分子構造エポキシモノマーを商品化

NEXT MOBILITY編集部

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エネオス(ENEOS)は4月23日、電子機器周辺材料で代表的なエポキシ樹脂(※1)の原料となる脂環式エポキシモノマー「EPOCHALIC(エポカリック)」について、新たな分子構造の商品を世界で初めて商用化し、販売を開始したと発表した。

ENEOS・ロゴ

近年、次世代通信技術の発展により、半導体部品では小型化が進む一方で通信量が増加し、より高速な処理を求められていることから、その電子機器周辺の発熱量が大きくなっている。そのため、電子機器に使用される樹脂には、高温下で使用する際に機能を正常に維持することが不可欠であり、これまで以上に高い耐熱性・強度が必要とされている。

 

「エポカリック」は、エネオス独自の技術で世界トップクラスのシェアを誇る、自動車部材向け合成ゴム添加剤用途のENB(※2)事業で培ったノウハウを活用した分子設計(※3)を、エポキシ樹脂の製造に用いることで、高い耐熱性と強度をもたらすことを可能とした新構造の脂環式エポキシモノマー。流動性に優れる「DE-102」と、耐熱性の向上効果が大きい「DE-103」の2種類のラインナップにより、幅広い顧客ニーズに対応する。

 

 

<商品ラインナップおよび特長>

 

 

エネオスグループでは、2040年長期ビジョンにおいて、機能材事業を技術力の発展的強化を図る成長事業として位置付けている。

 

エネオスは、今後も社会の発展につながる革新的な製品の提供を通じて、国連「SDGs(持続可能な開発目標)」の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」のゴールである、「強靱なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る」ことに貢献していくとしている。

 

 

※1)エポキシ樹脂:高い電気絶縁性や耐水性、耐薬品性を持つ熱硬化性樹脂で、電子機器周辺材料(コーティング剤など)や接着剤などの原料として、幅広く使用される。また、様々なエポキシモノマーや硬化剤・充填材・添加剤を用いて製造することにより、それぞれの用途に適した機能を付加することが知られている。

※2)ENB:エチリデン・ノルボルネン。自動車の窓枠やラジエターホースのほか工業用、建築用などに広く使用される合成ゴムであるEPDM(エチレン・プロピレン・ジエン・メチレンリンケージ)の製造に欠かせない成分。

※3)脂環式エポキシモノマー「EPOCHALIC(エポカリック)」の分子構造:脂環の連結とかご型骨格の分子構造により、高い耐熱性と強度(高剛性)をエポキシ樹脂にもたらす。

 

 

■(ENEOS)有機合成技術:https://www.eneos.co.jp/company/rd/intro/function/synthesis.html

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。