本田技研工業(ホンダ)の中国に於ける四輪車生産販売合弁会社である東風本田汽車(以下、東風ホンダ)は現地時間の1月5日、今後投入を拡大する電気自動車(EV)の生産体制構築に向け、EV専用新工場を建設すると発表した。
新工場は、2024年の稼働開始を目指し湖北省武漢市の武漢経済開発区に建設され、敷地面積63万㎡、基本生産能力12万台/年を予定。完成車一貫生産が可能な高効率・スマート工場として、プレス、溶接、塗装、組み立て、完成車検査などの工程を有し、組み立て工程などを中心に業界トップ水準の自動化率を目指す。
また、カーボンニュートラル実現に向けたソーラー発電などの再生可能エネルギー活用に加え、再生水循環利用などによる資源節約、大気汚染をもたらす主要な原因物質であるVOC(※)の削減など、サステナブルな取り組みも積極的に進める。
ホンダは、今後も2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、電動化の取り組みを加速し、期待を超える魅力ある商品を提供していくとしている。
※Volatile Organic Compounds(揮発性有機化合物)。
[東風ホンダの概要](2022年1月現在)
– 会社名:東風本田汽車有限公司
– 設立:2003年7月
– 資本金:9億4800万USドル
– 出資比率:
・本田技研工業株式会社 40%
・本田技研工業(中国)投資有限公司 10%
・東風汽車集団股份有限公司 50%
– 所在地:湖北省武漢市
– 総経理:夏目 達也
– 従業員数:約13,700名
– 基本生産能力:72万台/年