横浜ゴムの平塚製造所(神奈川県平塚市)は、4月6日に社会福祉法人進和学園および同学園の就業支援団体である研進に、従業員が育てた自前の苗木2,330本を寄贈した。
苗木の寄贈は、2010年に進和学園および研進と締結した「苗木の提供に関する覚書」によるもので、今回で12回目。この苗木の一部は5月13日に「湘南国際村めぐりの森」で開催された「第14回湘南国際村めぐりの森植樹祭」に提供され、植樹祭には廣川一八平塚製造所長代理をはじめ横浜ゴム従業員とその家族を含めた15名が参加した。
進和学園および研進では植物生態学者の宮脇昭氏(横浜国立大学名誉教授)による指導のもと、木の実から苗木を育て植樹を行う「いのちの森づくり」プロジェクトを実施しており、この活動を通じて生きがいの追及と自立支援に取り組んでいる。
今回の植樹祭には、進和学園を利用する障がいのある方々やボランティアスタッフなど総勢約310名が湘南国際村内の約590平方メートルの土地に広葉樹28種類、合わせて2,000本の苗木を植樹した。
湘南国際村は、神奈川県により「緑陰滞在型の国際交流拠点」をコンセプトに1994年に横須賀市・葉山町に整備された多目的区画地域。敷地面積は約200ヘクタールで公共公益施設、研修研究施設、商業業務施設、居住施設のほか、約112ヘクタールに及ぶ緑地「めぐりの森」を有している。「めぐりの森」では2009年から植樹活動などが進められており、現在までに約52,000本が植樹されている。
横浜ゴムは、2007年から創立100周年にあたる2017年までに国内外の生産・販売関連拠点で50万本を植樹する「YOKOHAMA千年の杜」プロジェクトに取り組み、昨年9月、目標を達成。
今後もこの活動を社会に向けた貢献活動としてさらに広げていくため、地域住民や行政、学校、森林再生に取り組んでいる団体などに自前の苗木を積極的に提供していくとしている。