そういった背景の中、ジェイテクトでは、2011年よりネオジムとジスプロシウムを使用しないモータの開発に着手。
その結果、焼結磁石を用いたSPMモータと同等の高出力・低トルク変動を誇りながら、かつネオジムとジスプロシウムを使用しない重希土類フリーのボンド磁石を用いたIPMモータの開発に成功したという。
今回発表された開発品の主な特長は以下の通り。
【使用磁石】
今回開発した製品にはネオジムとジスプロシウムを使用せず、重希土類フリーかつ安価なサマリウムを原料としたボンド磁石を採用。これにより、重希土類の調達リスク回避と安定供給を図る。
【ロータ形状】
ボンド磁石の利点である成形自由度の高さを活かして、表面積を大きく取れるU字形状に磁石を埋め込んだIPMモータを開発。U字埋め込み形状を採用することで、限られたスペースでの磁石表面積を大幅に増加させて、焼結磁石と同等のトルクを達成。