デンソーは、自動車用電動化システムの製品群ブランド「ELEXCORE(エレックスコア)」と「エンジン直載型ECUのコンセプトモデル」の2件で、世界的な工業製品デザイン賞の「iFデザイン賞(International Forum Design Award)」を受賞した。
iFデザイン賞は、1953年からドイツで行われ、40カ国以上から応募が集まる世界的なデザインコンペティション。デザイン性と共に工業製品としての技術的な完成度が求められる。
[受賞製品の概要]
<エレックスコア>
「エレックスコア(ELEXCORE)」は、電動化という大きな変革にあるモビリティ社会において、デンソーが今後も高いプレゼンスを築いていくために立ち上げた技術ブランド。
「技術者が考える電気制御の理想像を可視化する」というコンセプトを基に、ブランドネーム・ストーリー・製品デザインを通じて、デンソー独自の世界観を作り上げた。
ブランドの象徴として開発した5つの製品デザインは、光の角度や視点によって様々に表情を変えるエレメントが精緻に配置され、「電気を精細に捉え、自在に変容させる」という技術者の想いを体現している。
<エンジン直載型ECUコンセプトモデル>
エンジン直載型ECUコンセプトモデルでは、環境負荷の低減につながる資材の削減、車両燃費向上を実現すべく、ジェネレーティブデザインの手法を用いた。
このデザインルールは、基板を覆うミニマルで幾何学的な形状と、放熱効率と軽量化を両立した有機的な形状の融合。
サイズや 発熱箇所の異なる機種においても、シリーズとしての統一感を保ちつつ個々に最適化した形状のデザインを可能とし、結果、要求される冷却効果を担保しつつ、従来の筐体と比較し12%の軽量化を実現した。
■(デンソー)エレックスコア(ELEXCORE):http://design.denso.com/works/works_073.html
■(デンソー)エンジン直載型ECUのコンセプトモデル:http://design.denso.com/works/works_079.html