デンソーは、自動運転システムを始めとして、高度化、複雑化、大規模化する車両向け各種システムの開発を加速するため、そのキーデバイスである半導体の最先端技術を保有するルネサス エレクトロニクス株式の保有比率を引き上げることを決定した。
今回の保有比率引き上げにより、デンソーのルネサス エレクトロニクス社株式の保有比率は、0.5%から、5%になる。
近年、車両制御が複雑化により、車載用マイコンの高機能化、設計・製造が高難度化が進展。
今後、自動運転や電動化、IoT、コネクティッドなどの進展により、通信技術やAI関連技術との融合等、多様化、高度化するシステムに用いられる新たな半導体の開発の加速が求められると、デンソーでは考えている。
ルネサス エレクトロニクスは、車載用マイコンにおけるトップサプライヤーとして、複雑・高度な技術をオープンなプラットフォームとして提供するRenesas Autonomy(*)を構築、今後も、自動運転社会に貢献するクラウドサービスからセンシング、車両制御までのトータルソリューションの提供を成長の基本戦略に据えている。
同社は、自動運転等の新たな領域における車両制御システム開発において、これまでの長年にわたる車載領域の知見を活かし、競争力あるシステム開発を進めていくため、豊富な経験・知見を持つ半導体メーカーとの一層の協業関係の強化が必要と判断、今回の保有比率引き上げに至ったとしている。
今後、デンソーは競争力ある車載用システムの実現に向けて、ルネサス エレクトロニクス社との共同開発を継続するとともに、技術開発を加速していくとしている。
Renesas autonomy:
https://www.renesas.com/ja-jp/solutions/automotive/adas.html