デンソーは、中国でのメーター事業の競争力強化のため、自動車向けソフトウェアの設計・開発を行う光庭と、合弁会社「電装光庭汽車電子」を設立することに合意した。
新会社は、2018年12月に設立する予定で、自動車メーター用ソフトウェアの設計・開発を行う。
近年、中国の自動車市場では、車両の商品力向上が求められており、先進的なコックピットの開発が加速。コックピットにおいては、センターディスプレイの大型化や、液晶や有機ELを使ったメーターのデジタル化が急速に進展する見込みがあると云う。
デジタルメーターの開発は、従来の指針を使ったアナログメーターに比べて技術の進化が速く、開発に必要となるソフトウェアも増加しており、開発スピードの加速が求められるとともに、ソフトウェアメーカーなどの新たな事業者の参入により開発競争が激化しているとのことだ。
今回、合弁会社を設立する光庭は、自動車メーカーやサプライヤー向けにメーターやカーナビゲーションシステムなどのカーエレクトロニクス製品のソフトウェア開発を行っており、豊富な開発実績やノウハウを保有。また中国におけるデンソーの開発パートナーとして、メーター向けソフトウェアの共同開発を行ってきた。
デンソーは、今回、中国に新たに合弁会社を設立することで、光庭の持つノウハウや開発リソーセスを生かし、現地で求められるニーズに応じた次世代のデジタルメーターの製品化を加速させるとしている。
[新会社の概要]
社名：電装光庭汽車電子有限公司
会社設立：2018年12月
所在地：湖北省武漢市
資本金：1億元
出資比率：デンソー 51%、 光庭 49%
代表者：朱敦尭 （董事長）
従業員数：90人 (18年12月 設立時点)
事業内容：
車載用コックピット表示系製品の開発、設計、製造、販売
[光庭の概要]
社名：武漢光庭信息技術股份有限公司
会社設立：2002年11月
所在地：湖北省武漢市
資本金：7千万元
代表者：朱敦尭 （董事長）
従業員数：1,021人 (2018年2月時点)
事業内容：
・カーエレクトロニクス技術の研究と開発
・位置情報ベースのスマートシティソリューションの研究と開発
・高精度地図、自動運転技術の研究と開発
■KOTEI（光庭）：http://japan.kotei-info.com/