塗装ブースのエネルギー使用量を従来比44%削減
ダイハツ工業は12月21日、2022年度 省エネ大賞 省エネ事例部門で〝車両塗装ブースの省エネ〟に係る同社の技術が「省エネルギーセンター会長賞」を受賞したと発表した。
「省エネ大賞」は、省エネルギー意識、活動および取り組みの浸透、省エネルギー製品等の普及促進に寄与する事を目的とし、2011年より一般財団法人省エネルギーセンターが主催している。なお表彰式は2023年2月1日(水)に東京ビッグサイトにて行われる。
刷新した塗装ブースの工程に係るイメージ図
技術テーマは先の通りで〝車両塗装ブースの省エネ〟、そのテーマは京都(大山崎)工場の中上塗り塗装ブースにおける省エネの取り組みである。
塗装工程は、工場全体のエネルギー使用量の約65パーセントを占め、その中でも最も多くのエネルギーを使用している塗装ブースの省エネが工場カーボンニュートラル達成に向けた最大の課題になった。
そこで同工場のリファインに伴い、超高塗着塗装機の導入や塗装全自動化による塗装ブースのコンパクト化、及びドライブースやダンボールフィルター方式の導入による空調リサイクル化を実施した。
その結果、塗装ブースの工程で、従来比で44%(1,450kL/年)のエネルギー削減を達成する事が出来た。
ダイハツでは、「今後も徹底した省エネ化の推進を通じ、2035年工場カーボンニュートラルの実現に向け取り組んでまいります」と話している。
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