ダイハツ工業は11月11日、中国にある世界最大手の電気自動車(EV)用電池メーカー「Contemporary Amperex Technology(寧徳時代新能源科技/以下、CATL)」と、日本でのeモビリティを促進するためのバッテリー供給とバッテリー技術に関する戦略的協力のMOU(Memorandum of Understanding:基本合意)を締結したと発表した。
CATLは、この契約を通じて、ダイハツにバッテリー式電気自動車(以下、BEV)用バッテリーを安定的に供給する他、両社の技術を結集し、「CTP(Cell-to-Pack:セル・ツー・パック/※)」や「BMS(バッテリー・マネジメント・システム)」など、高度なバッテリー技術の共同開発にも取り組んでいく予定。さらに、この機会をグローバル展開のステップとして、今後、日本や東南アジアを含む市場に於いて種々の協力を模索し、eモビリティへの移行とカーボンニュートラルの達成を目指すとしている。
ダイハツは、同社の高度なバッテリーを使用して、日本のみならず新興市場に於いても、高品質で手頃な価格のBEVの生産が可能に。電動化への移行を加速し、長期的にはカーボンニュートラル達成に寄与していきたいとしている。
※車載用リチウムイオン電池の設計手法の一つ。従来は、バッテリーの最少単位である“セル”を組み合わせて“モジュール”を、さらにこれを組み合わせて“パック”にして車載用電池としてきたが、「Cell-to-Pack」では、中間にあるモジュールを廃し、組み合わせた“セル”をそのまま“パックとして利用する。
■CATL(英語):https://www.catl.com/en/