大同特殊鋼は6月8日、知多工場(愛知県東海市)の分塊圧延工場が、2日、分塊装入量累計8,000万トンを達成したと発表した。
分塊圧延工場は、製鋼プロセスで製造した鋳片や鋼塊を再加熱し、主に半製品である鋼片と直径70~310ミリメートルの分塊丸断面製品を製造する大同特殊鋼の主力素材供給工場。1962年の操業開始以降、1976年に分塊装入量累計1,000万トンを記録してからは6~7年ごとに1,000万トンのペースで生産を積み重ね、操業60周年を迎えた今年8,000万トンを達成した。
同工場では、60年に亘り、小ロット・多品種圧延、高品質化を追求する一方で、大同特殊鋼の中で先陣を切ってウォーキングビーム炉を導入した他、熱交換器(レキュペレータ)の導入や都市ガスへの燃料転換、酸素富化バーナーの導入など、環境に配慮した取り組みにも注力してきたと云う。
大同特殊鋼は、今後ますます高度化していくであろう顧客ニーズに応えていくと共に、グリーン社会の実現に貢献するため、新たなプロセスの革新に果敢に取り組み、顧客の信頼に応えていくとしている。