大同特殊鋼は5月9日、全ての顧客を対象に、構造用鋼、ばね鋼、軸受鋼を、5月契約分(6月納入分)からトン当たり1万5千円値上げすると発表した。これにより、同社の特殊鋼鋼材は、2021年の年末から累計で3万5千円、同年の年初から累計で7万円上昇したこととなる。
値上げは、特殊鋼の主原料である鉄スクラップが、自動車の減産や輸出増加(国内上級スクラップ)で減少して価格上昇していること、原油およびLNG価格の高騰を背景とした、電力を中心としたエネルギーコストの高騰・継続が想定されることによるもの。
大同特殊鋼は、今後も鉄スクラップや合金鉄などの原料市況、エネルギーや諸資材価格の変動、為替の影響についても注視し、それら状況によっては、更なる値上げも検討するとしている。
[価格改定について]
– 対象(輸出品を含む):構造用鋼、ばね鋼、軸受鋼
– 内容:+1万5千円/トン
※2021年年末から累計で+3万5千円/トン、2021年年初から累計で+7万円/トンの値上げ。
– 時期:2022年5月契約分(6月納入分)から
[問い合わせ先]
大同特殊鋼株式会社
・営業総括部 野口/電話:03-5495-1257
・鋼材営業本部 特殊鋼営業部 大西/電話:03-5495-1260
・鋼材営業本部 ステンレス鋼営業部 髙宮/電話:03-5495-1265