セルロース科学、有機合成化学、高分子化学、火薬工学をコア技術とした事業をグローバルに展開するダイセルは、インドでの自動車エアバッグ用インフレータ等の販売拠点として、Daicel Safety Systems India (DSSI) を10月に設立する。
エアバッグ用インフレータは、センサーからの信号を受けてバッグを膨らませる装置。ダイセルでは現在、火薬の燃焼によりガスを発生させる方式の「パイロ方式」、内部の充填ガスを放出する「ストアードガス方式」、火薬と充填ガスを組み合わせた「ハイブリッド方式」の3種のインフレータを製造している。
インドでは、自動車市場の急速な成長及び安全規制強化に伴い、エアバッグへの需要も拡大。
同社はこれまで、インドでの営業活動を、主にタイを拠点に行ってきたが、今回、DSSIの設立し、インド市場での密着した営業活動を展開。将来的には、インドへの生産拠点設置の検討も進めるとしている。
[新会社の概要]
– 社名:Daicel Safety Systems India Pvt. Ltd. (略称:DSSI)
– 所在地:インド・ハリヤナ州グルグラム (Unit412, 4th Floor, MGF Metropolis Mall, MG Road, Gurugram, Haryana, India)
– 設立日:2018年10月予定
– 事業内容:自動車エアバッグ用インフレータ及び同種の製品の販売
– 代表者:代表取締役社長 髙瀬 佳史
– 資本金:14百万ルピー (約2千2百万円)
– 出資者:株式会社ダイセル(99.8%)、Daicel Safety Systems (Thailand) Co., Ltd.(0.1%)、Daicel (Asia) Pte. Ltd.(0.1%)