CAEソフトの販売等を手掛けるサイバネットシステム(サイバネット)は、6月12日、同社グループ会社であるカナダのMaplesoft(メイプルソフト)社が開発・販売・サポートするSTEMコンピューティング・プラットフォーム「Maple™(メイプル)」の 新バージョン「Maple 2018」及び、システムレベルモデリング&シミュレーション環境「MapleSim™(メイプルシム)」の 新バージョン「MapleSim 2018」の日本語版の販売を2018年6月から開始すると発表した。
Mapleは、数式処理技術をコアテクノロジーとしたSTEM コンピューティング・プラットフォームだ。
STEMは、Science, Technology, Engineering, and Mathematics(科学、技術、工学、数学)という総合的な分野の総称のこと。
このMapleは、自動車、電気・電子、金融をはじめとした分野における一般企業や、数学、物理学、工学系の大学での研究・教育を目的として、全世界で活用されている。
また、MapleSimは、メイプルを計算エンジンとした数式処理と、オープンなオブジェクト指向の物理モデリング言語であるModelicaを統合したマルチドメインでのシステムモデリング・シミュレーション環境。
自動車や産業機械、電機・精密、電力などの様々な産業分野で、システムのモデリングを基本とした設計開発ツールとして活用されている。
今回のバージョンアップにより、これらは
・コンテンツシェアの更なる強化
・Python統合によるディープラーニングへの取り組み
・熱物性データや熱に関するモデリング要素の拡張
等を実施。
昨今、自動車業界を中心に製造業へ更に広がりを見せている「MBD(モデルベース開発)や1D CAEによるものづくり」において、少エネ・小型化への継続的な需要及び電気自動車開発で非常に重要となる熱問題への対応を強化し、MBDや1D CAEを含めた計算技術の設計適応を強力に支援することが可能となっている。
より詳細な新機能や改良点については、各製品のウェブサイトを参照頂きたい。
■ Maple製品