三菱自動車工業は7月31日、タイの工場における累計輸出台数が400万台を達成したことを発表し、同国チョンブリー県レムチャバン港で記念式典を行った。
タイの生産・販売会社であるミツビシ・モーターズ・タイランド(MMTh)は、現在、同県レムチャバンに3つの生産工場と1つのエンジン工場を有しており、日本国外の生産拠点としては最大規模。合計7000人以上の従業員に加え、数多くの関係者を含むサプライチェーンを形成している。
三菱自動車は、1961年にタイで販売会社を設立し、1964年に生産を開始。1988年には自動車メーカーとして初めて同国からの輸出を開始した。また、昨年には同国で生産した44万台(※)の内、約80%が輸出向けとなっている。
三菱自動車の益子修会長は、これに際して、以下のように話している。
「三菱自動車にとって、タイを中心としたアセアン地域は最重要地域であり、それぞれの国のお客様に求められる製品づくり、雇用、人材育成、投資、現地生産、輸出など事業を通じた地域への貢献とともに、地域に求められる社会貢献活動に取り組んでまいりました。今後も地域と共に発展していけるよう、アセアン地域での活動を拡充してまいります」。
三菱自動車は、今回の累計輸出台数400万台達成という機会を継続的成長や生産台数拡大への通過点と捉え、ビジネス基盤となるアセアン諸国における活動強化を担う主力地域としてのタイに、引き続き注力していくとしている。
(※)ノックダウンユニットを含む。