群馬ボートの所有のクルーザ
埼玉工業大学(以下「埼工大」)は12月7日、籠島装業(以下「群馬ボート」)と、水陸両用バスの自動運転・運航の技術開発を強化するため、小型船舶での自動操舵の実験協力において、業務委託契約を締結したことを発表した。
この契約により、群馬ボートは実験艇借用と運用、小型船舶操縦の法令等、小型船舶に係る専門的なアドバイスの提供などで協力する。両者はすでに、群馬県と埼玉県にまたがる下久保ダムの神流湖(かんなこ)において、群馬ボート所有のクルーザを使用した自動操舵の技術の実験を開始した。両者の協力体制により、自動操舵技術の効率的な開発を目指す。
群馬ボートは、小型船舶操縦の免許取得に向けた教育やライセンスの交付に関する業務を通して、小型船舶に関する豊富な経験を持ち、小型船舶も所有している。それを活かして、埼工大が取り組む水陸両用バスの自動運転・運航の技術開発に協力し支援する。今後は、神流湖において、小型船舶の自動操船技術の実験として、経路追従や障害物除けの実証実験をしていく予定だとしている。
埼工大は公益財団法人日本財団(以下「日本財団」)の「無人運航船の実証実験にかかる技術開発共同プログラム」に、「水陸両用無人運転技術の開発 ~八ッ場スマートモビリティ~」のメンバーとして水陸両用無人運転・運航技術を共同開発するために参加している。
このプロジェクトは、ITbookホールディングスがコンソーシアムの代表となり、長野原町、日本水陸両用車協会、エイビットがメンバーとして参加。合わせて、埼工大とITbookホールディングスの子会社であるITbookテクノロジーと共同開発を実施している。
クルーザの自動運転の様子