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2022年6月29日【トピックス】

トヨタ紡織、アイシンと自動車シート骨格部品生産移管で契約

NEXT MOBILITY編集部

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シロキ工業・HP

トヨタ紡織とアイシン、シロキ工業の3社は6月29日、アイシングループのシート骨格機構部品の主たる国内生産拠点であるシロキ工業の名古屋工場を、トヨタ紡織に譲渡・生産を移管することで合意し、生産移管契約を締結したと発表した。

 

なお、生産の移管は、シロキ工業が名古屋工場を新会社として分社化し、分社化された会社をトヨタ紡織の子会社にする形で進める。また移管は、各国の競争法に基づき必要な手続及び対応が完了することが条件となる。

 

3社はまた、同日、シロキ工業のスズキとダイハツ工業、マツダ向け自動車用シート骨格機構部品の商権(※1)のトヨタ紡織への譲渡に関し、競争法に基づく事前届出、審査完了についても発表。さらに、トヨタ紡織の自動車用シート事業のグローバルでの更なる競争力強化を目的に、シロキ工業のいすゞ自動車、スバル(SUBARU)、日産自動車、日野自動車、本田技研工業(ホンダ)、三菱自動車工業向け自動車用シート骨格機構部品の商権をトヨタ紡織に譲渡についても検討を開始したことを発表した。

トヨタ紡織は、内装システムサプライヤーとしての”ホーム(※2)” となるため、2015年からトヨタ自動車向けシート骨格機構部品の開発・生産機能の同社への移管を推進。今回の合意により、トヨタ以外の顧客への営業・開発・生産機能を順次移管し、更なる競争力強化を進め、インテリアスペースクリエイターとして、新たな企業価値の創造ができる車室空間のソリューションカンパニーを目指すとしている。

 

一方、アイシンは、自動車業界の大変革に対応した事業構造のフルモデルチェンジを目指し、車体事業に於いてはリソーセスを集中投入し、パワースライドドア等を中心とするシステム商品を開発。シロキ工業は、ものづくりの力を生かして、新商品をスピーディに提供する体制で市場拡大を目指していくと云う。

 

※1)商権:売買契約上の地位のこと。
※2)ホーム:「現地現物」で、自分たちで付加価値をつけることができ、競合と比較しても競争力で勝っている事業や地域のこと。

 

 

<分社化後にトヨタ紡織の子会社となる会社の概要>

 

– 会社名:トヨタ紡織広瀬株式会社
– 所在地:愛知県豊田市西広瀬町小麦生635-26
– 代表者:未定
– 資本金:4億円
– 株式取得日:2023年4月1日(予定)
– 面積:敷地61,434㎡、建物34,359㎡
– 生産品目:シートリクライナ・シートスライドなど。
– 従業員:約900名(2023年4月1日/予定)

 

 

■シロキ工業:https://www.shiroki.co.jp/

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。