コンチネンタルタイヤの中国における乗用車および小型トラック用タイヤの製造拠点である合肥工場が、5月23日に稼働10周年を迎え現地で祝典を開催。6月18日に、同社日本法人のコンチネンタルタイヤ・ジャパンが明らかにした。
2006年に中国市場に参入したコンチネンタルタイヤは、その3年後となる2009年に同市場で急激に高まるタイヤ需要に対応するため、合肥工場を設立している。
それから10年間の間に、総投資額5億ユーロ(約608億円)を投じて3段階で施設を拡張。
従業員1700名以上を擁し、最新鋭の製造技術・工程を配備しており、同社によると「プロフェッショナルかつ献身的なチームを擁する当工場は、コンチネンタル社内からもエンドユーザーや自動車メーカーからも認められる最高品質のタイヤを生産」しているという。
また、同工場は3年連続でコンチネンタル社内の部門別品質優秀賞を受賞しており、その顧客は海外および中国国内大手の自動車メーカーを全て網羅するほどの高い品質と生産能力を有しているという。
加えて、同社では中国市場への取り組みへの一環として、2015 年に研究開発(R&D)センターを、2016 年にはアジア太平洋地域における初のトレーニングセンターを合肥市に開設。現地における生産能力などの強化も実施。同工場及びこれら設備を、今後のアジア太平洋地域における同社の成長計画の基盤として位置付けている。
なお、式典当日にはコンチネンタルタイヤおよびコンチネンタル・チャイナの幹部、従業員およびその家族が参加し、この節目となる日を祝っている。
コンチネンタル・チャイナ 社長兼CEO Enno Tang 氏のコメント。
「コンチネンタルにとって中国は戦略的な成長の原動力です。当社の中核となる事業として、中国市場におけるコンチネンタルタイヤは急速かつ確実に成長しています。過去10年で合肥工場が達成した業績は、中国におけるコンチネンタルの持続可能な成功に大きく寄与しています。そして、同工場へ継続的に投資し、その拡張を実現したことは、弊社の中国市場に対する強いコミットメントと確固たる自信を示すものと言えます」
コンチネンタル タイヤ部門 製造 兼 物流担当シニア・バイス・プレジデントBernhard Trilken氏のコメント。
「合肥工場は、コンチネンタルが製造ネットワークにビジョン2025 を導入した際に新しく追加したグリーンフィールド・プロジェクトの一つです。10年とは短い年月に思えますが、合肥工場はお客様からも世界20カ所にあるタイヤ工場の中でも特に高い評価を得ています。合肥工場とは最上級のパフォーマンス、品質、敏捷性そして信頼性を表わす言葉でもあります」
アジア・太平洋地域 乗用車および小型トラック用補修用タイヤ部門 エグゼクティブ・バイス・プレジデントFerdinand Hoyos氏のコメント。
「10年にわたる発展で、合肥工場は中国において強力な地位を確立し、当地におけるコンチネンタルタイヤに大きく貢献してきました。この工場の継続的な開発と業績により、アジア太平洋地域 の主要市場における弊社の主導的地位を強化しつつ、今後はアジア太平洋の残りの地域においても、より積極的な開発・成長を推進していきたいと思います。成長の機会を十分に活用するために、この地域への投資を続けてまいります」