いすゞ自動車は5月31日、米国のディーゼルエンジンメーカー大手のカミンズ社(Cummins)と、パワートレイン事業に関する包括的なパートナーシップを構築することに合意し、「いすゞ カミンズ パワートレイン パートナーシップ(Isuzu Cummins Powertrain Partnership:ICPP)」契約を締結した。
両社は、商用車や産業用パワートレインに関し、先進国市場での高負荷用途や社会インフラ制約が厳しい新興国市場において、ディーゼルエンジンへの期待は依然大きく、今後も有用であり続けると判断。
その認識の下、昨年9月に次世代パワートレイン事業に関する提携を模索するための覚書を締結し、協議を進めてきた。
今回、両社はICPP契約を締結し、効率的な開発並びにコスト競争力の強化等を目的として、最適な次世代パワートレインのコモンアーキテクチャ(※)を目指していくことに合意した。
今後は、パワートレイン事業に関する開発、調達、及び生産等の両社のエキスパートで構成される専任組織、及び両社の役員で構成されるアライアンスボードを設置し、協業を加速していくとしている。
※コモンアーキテクチャ:製品に要求される性能を実現するための「各要素機能及びその組み合わせ方の設計思想」を「共通化」すること。
■カミンズ(日本語):https://www.cummins.jp/
■Cummins(英語):https://www.cummins.com/