日野自動車は10月14日、エンジン認証の一連の不正を巡り、豪州子会社の「Hino Motor Sales Australia(以下、HMSA)」と共に、同国でのトラック購入者などから、ビクトリア州上級裁判所(Supreme Court of Victoria)にて、9月30日(現地時間)付で集団訴訟を提起されたと発表した。
なお、以下の内容は、日野への訴状の送達が現時点に於いて行われていないことから、HMSAからの報告によるものとなる。
1.訴訟の原因及び提起されるに至った経緯
HMSAによると、原告らは、日野らに対して、豪州内で2003年1月1日以降、2022年9月30日までに同社のトラックを購入した者、賃借した者または、その他の方法で法律上の権利を有する者を代表する集団訴訟として、同社車両用エンジンの排気ガス性能基準および、燃費基準の違反に関する詐欺行為等に起因して損害を被ったなどと主張して、訴訟を提起している。
2.訴訟を提起した者の概要
(1)Dominic Maglio(所在地:豪州ビクトリア州)。
(2)Moledina Transport Services Pty. Ltd.(所在地:豪州ビクトリア州)。
3.訴訟内容
HMSAによれば、訴状に於いて原告らは、日野らに対して、詐欺行為等や豪州の法規制に基づく品質保証に関する不正行為等に起因する損害賠償等を請求。原告らは、具体的な請求金額を一切明らかにしていない。
4.今後の見通し
日野は、今後、訴状の正式な送達を受けた場合には、HMSAと共に原告らの主張および、請求内容を精査した上で適切に対処していくとしている。
また、今後も子会社・関係会社を含めて、同種の訴訟が提起される可能性について言及。今回の訴訟への応訴に伴う業績への影響については、現時点では合理的な算定が困難であるとして、今後、開示すべき事項が発生した場合に、速やかに告知するとしている。
■(日野)エンジン認証不正に関する公表情報の一覧:https://www.hino.co.jp/corp/news/2022/20220401-003234.html