カーメイトは10月20日、2021年発売の2製品が、『2021年度グッドデザイン賞』を受賞したことを発表した。
今回受賞した製品は、この冬発売のドライブレコーダー『ダクション 360D』と2020年秋に発売したルーフボックス『イノー ファントム 2020』の2製品。カーメイトでは1989年からこれまで、42件の製品がこの賞を受賞している。
■d’Action 360D(ダクション 360D)
『ダクション 360D』は、前方・後方・全天周360°の3つのカメラにより全方位録画を実現したドライブレコーダー。従来の360°ドライブレコーダーでは両立できなかった前後方向の高度なナンバープレート認識性能と、周囲や車内を360°録画する性能を備え、ユーザーに新たな選択肢を提供する。
<審査員評価>
近年では、標準設備となってきたドライビングレコーダーだが、利用者にとっては、撮影箇所毎に複数台用意しなくてはならないという決定的な問題があった。本製品は、車内記録や側面が得意な360°カメラとナンバープレートまで映る前後のカメラの両立を実現し、ドライビングレコーダーの簡易な利用を促し、安心感を高め、新規ユーザー開拓にも繋げている。目立つべきでない機器なだけに、すべての機能を1台に収めながらも、カメラ能力の取捨選択を行いサイズダウンをし、そして前モデルとの親和性を保ち細部に凝った意匠により、存在を主張しないデザインも評価できる。皆が欲しかったドライビングレコーダーの実現、強いては、運転環境の向上に貢献するデザインとして高く評価した。
■INNO PHANTOM 2020(イノー ファントム 2020)
クルマのベースキャリアに装着するアタッチメント「ルーフボックス」。 キャンプ用品やスキー板・スノーボードの積載などに使用するもの。
<審査員評価>
近未来の自動車を思わせるようなシームレスなフォルムに目が行く。キャラクターラインも最新の自動車のそれを思わせる。なおかつベースにはアーチ型のラインを入れており、ルーフラインとのマッチングにも配慮している。凹凸をなくして滑らかな造形とするために、整形方法まで変えたという説明通り、きれいなフォルムを実現しようというデザイナーと制作現場の共同作業がうかがえる。脱着や操作の作業が犠牲になってもおらず、経験の長さも生きている。