キヤノンのグループ企業であるキヤノンITソリューションズは、2019 Japan IT Week春 前期(4月10日〜4月12日、東京ビッグサイト)に出展し、同社が開発した自動運転車向け超音波センサの制御ソフトを組み込んだRCカーのデモンストレーションを実施した。
世界的に開発が進む自動運転車だが、前方の人や障害物などを検知する手法としては従来、カメラやミリ波レーダ、赤外線レーザ(LiDAR)などを使うのが一般的だ。
今回同社が開発した制御ソフトウェアは、それらとは異なり、超音波センサを障害物などの検知に使うことを前提としたものだ。
デモンストレーションに使われた車両は、自動運転車を想定したRCカー。
超音波センサは車両前方1ヶ所と側方2ヶ所の計3ヶ所に搭載し、2枚のマイコンボードと連携。
走行コース内側の壁を車両側方の超音波センサが検知することで、壁にぶつからずにスムーズな自動走行を実現する。
また、過去5回程度の周回データから走行コースを予測し、車両が壁に近づきすぎて衝突しないように前輪の操舵角を自動で修正する。
加えて、車両前方の超音波センサにより、車両の前に障害物が出てきた際に自動停止させる機能も搭載している。