ブリヂストンは10月8日、国内グループ会社で自動車用シートパッドを製造する「ブリヂストンケミテック(以下、BSCT)」の上尾製造所を、2023年第4四半期に閉鎖すると発表した。
従業員については、引き続きBSCTの他製造所などでの活躍を前提に検討を進め、また、取引先および地域社会に対しては、その影響が最小限になるよう十分配慮した上で、適切に対応するとしている。
ブリヂストンでは現在、中期事業計画(2021-2023)(2021年2月16日発表)において、グローバルすべての地域、領域を対象とした経費・コスト構造改革を推進。経費・コスト構造改革とプレミアムビジネス戦略の推進からなる「稼ぐ力の再構築」をベースに、戦略的成長投資を進め、環境変化に対応しながら着実に成長する“強い”ブリヂストンへの変革を目指している。
その中で、今回、自動車用シートパッド事業の今後のあり方を総合的に検討した結果、製造拠点集約が当該事業の体質強化に資するものと判断。グループ会社の「BSCT」および「ブリヂストン化成品(以下、BDCP)」合せて4カ所ある拠点の内、BSCTの上尾製造所を閉鎖して3カ所に集約する。
ブリヂストングループは、事業環境の変化に応じたポートフォリオ経営を推進し、将来にわたって社会価値・顧客価値を提供し続けるソリューションカンパニーへと進化していくとしている。
[自動車用シートパッド製造拠点集約の概要]
■集約前(現在):4カ所
・BSCT 上尾、名張、防府製造所
・BDCP 鳥栖工場
■集約後(2023 年末予定):3カ所
BSCT 上尾製造所を閉鎖(予定時期:2023年第4四半期)
※BSCT名張、防府製造所 / BDCP鳥栖工場の3カ所に集約。
<BSCT上尾製造所の概要>
– 所在地:埼玉県上尾市
– 従業員数:63人(2021年9月末時点)
■(ブリヂストン)中期事業計画(2021-2023)(PDF):https://www.bridgestone.co.jp/ir/library/strategy/pdf/JPN_mbp20210216.pdf