ブリヂストンは9月8日、米国グループ会社であるブリヂストン アメリカス インクが、Azuga Holdings Inc.(以下「Azuga」)の買収を完了したと発表した。
取得価額は企業価値391百万USドル(約428億円)に、Azugaの運転資本等に係る調整を行った金額。Azugaは引き続きシリコンバレー(カリフォルニア州フリーモント市)に本社を構え、400人を超えるAzugaの従業員はブリヂストングループの新しいメンバーとなる。
2012年に設立された AzugaはGPSトラッキング、テレマティクス、ドライバーの動作モニタリングなど最新鋭のフリート運行管理プラットフォームを、6,000を超える北米のフリート(運送事業者)に提供している。
今回の買収により、2019年に買収した欧州 No.1 のデジタルフリートソリューションプロバイダーであるWebfleet Solutionsと連携しブリヂストングループのモビリティソリューションをグローバルに拡大。
より具体的には、リトレッドを中心としたタイヤセントリックソリューションとのシナジーにより、顧客の安全で効率的な運行を支え、車両の燃費改善を図るなど、安全性、環境性、経済性、生産性などの社会価値・顧客価値の更なる創出を図るという。
また、Azuga が持つ運行管理プラットフォームから得られる車両データは、断トツ商品の開発にも活用される。加えて、タイヤの顧客ベースの拡大などを含め、タイヤ事業においても、シナジーを生むことが期待できるとしている。