ブリヂストンは、中国のタイヤメーカー「東営市方興橡膠(Fangxing社)」を相手に提起していた特許権侵害訴訟について、上海市高級人民法院での勝訴が確定したと、2月28日に発表した。
ブリヂストンは、2017年9月、特許権を持つトラック用タイヤのトレッドパタン(※1)を使用してタイヤを製造・販売したFangxing社の行為は特許権侵害に該当するとして、上海知識産権法院に提訴。
その結果、ブリヂストンの主張が認められ、2018年5月に、Fangxing社に対して、侵害行為の中止及び損害賠償金62万元(約980万円/※2)の支払いを命じる判決が下された。
しかしFangxing社は、この判決を不服として2018年6月に控訴。今回、上海市高級人民法院で下級審の判決が支持され、ブリヂストンの勝訴が確定した。
なお、対象となった特許権は、中国を始めとするアジア市場に向けてブリヂストンが独自開発したトラック用タイヤR118のトレッドパタン(下画像)に関連するものについて。
ブリヂストンは、ユーザーが誤って模倣品を購入するリスクを無くすため、特許、商標及びその他の知的財産の不正使用または侵害に対して、今後も厳正に対処していくとしている。
※1:タイヤが路面と直接接する部分に刻まれている溝の模様。
※2:1元=15.8円で換算。