ブリヂストンは12月7日、中国のタイヤメーカーである山東威格爾集団有限公司（Vheal社）を相手に提起していた特許権侵害訴訟について、北京知識産権法院において勝訴したことを発表した。
ブリヂストンは、2017年9月に、同社が特許権を持つトラック用タイヤのトレッドパタン（タイヤが路面と直接接する部分に刻まれている溝の模様）を使用してタイヤを製造・販売したVheal 社の行為は特許権侵害に該当するとして、北京知識産権法院に提訴。その結果、同社の主張が認められ、2020年6月に、Vheal社に対して、侵害行為の中止及び損害賠償金50万元（1元＝16円で換算して約800万円）の支払いを命じる判決が下され、10月に本判決が確定した。
対象となった特許権は同社のトラック用タイヤR118のトレッドパタンに関連するもので、中国を始めとするアジア市場に向けて当社が独自に開発した製品。
なお、R118のトレッドパタンについては、同じく中国のタイヤメーカーである東営市方興橡膠有限責任公司（Fangxing社）を相手に提起していた特許権侵害訴訟においても、上海市高級人民法院で当社勝訴が確定している。