BS傘下のブリヂストン アメリカス インクは11月21日、コスタリカでの乗用車用及び小型トラック用タイヤの生産能力増強を決定した。
投資金額は約約363億円。これにより2026 年までにサンホセ工場の生産能力は36%増加し、日産11,000本から15,000本になると共に、新たに160人の雇用を創出して地域貢献を図る。
予てより同社は、グローバルでプレミアム商品を「創って売る」体制を目指しており、今回のサンホセ工場の生産能力増強では、同社が北米・中南米を合わせた米州地域全域で新たなプレミアムとして位置付けるEVタイヤの生産に応えて行く。
ブリヂストン代表執行役 石橋秀一グローバルCEOは「今増強は、当社グループの最重要市場である米州のプレミアムタイヤの事業基盤をより強固にするものです。
より具体的には、米国でプレミアムタイヤの拡売・シェアアップに貢献し、当地の地産地消率を向上させていく事で、地産地消体制で「プレミアム商品を創る」事業の形を目指します。
ちなみに現在の米州地域の地産地消率は約90%ですが、増強を踏まえて、本来のありたい姿である乗用車用タイヤの地産地消率95%を実現させます。
更に今増強では、将来のグリーン&スマート工場の確立も見据え、新たな自動化設備や生産技術も採用します。例えば石油ボイラーから電気ボイラーへの交換を行い、エネルギー資源をより効率的に使用。
企業コミットメントで掲げる〝モビリティとオペレーションの経済価値を最大化する事〟、〝持続可能なタイヤとソリューションの普及を通じ、より良い地球環境を将来世代に引き継ぐこと〟の実現にも貢献して参ります」と話している。
【サンホセ工場概要】
1.所在地 : コスタリカ共和国 エレディア州 ベレン(サンホセ近郊)
2.設立年 : 1967 年
3.従業員数 : 約 1,000 人(2022 年 11 月時点)
4.生産品目 : 乗用車用及び小型トラック用ラジアルタイヤ