ブリヂストンは、ブラジルのタイヤリトレッド会社「New Tyre Remoldadora De Pneus(以下、New Tyre社)」を相手に提起していた商標権侵害訴訟およびトレードドレス侵害(※1)訴訟について、サンパウロ控訴裁判所での勝訴が確定したと、6月29日に発表した。
ブリヂストンは2015年1月に、登録商標である「TURANZA」および製品「TURANZA ER300」のトレッドパタン(※2)を使用してタイヤを生産・販売するNew Tyre社の行為は、商標権侵害及びトレードドレス侵害に該当するとして提訴。その結果、サンパウロ控訴裁判所は、New Tyre社に対して、侵害行為の停止と損害賠償の支払いを命じる判決を下し、今年3月、同社が負う損害賠償金算定の審理が終結した。
判決は、トレッドパタンの不正使用がトレードドレス侵害と認められた点で、ブラジルにおいてリーディングケースとなる画期的な判決になると云う。
ブリヂストンは、今後も特許、意匠、商標およびその他の知的財産の不正使用・侵害に対して厳正に対処し、ユーザーの安全や、ブランド価値の維持・向上を図っていくとしている。
※1:タイヤのトレッドパタンの不正使用など、消費者に誤解・混乱を生じさせる可能性のある製品やサービスの特有の要素の使用。
※2:タイヤが路面と直接接する部分に刻まれている溝の模様。