独・ボッシュグループ傘下の投資企業ロバート・ボッシュ・ベンチャーキャピタルGmbH(Robert Bosch Venture Capital GmbH 以下、RBVC)は、8月14日、自動運転車向けHDマップ(高精度3次元地図)を制作する米・ディープマップ(Deep Map)社へ投資したことを明らかにした。
カリフォルニア州に拠点を置くディープマップは、2016年に設立されたスタートアップ企業だ。
特に、自動運転車向けの高精度3次元地図等のソフトウェア開発に重点を置いている企業で、様々なメーカー向けに異なる特性やデータ構造を持つカスタムHDマップを作成することができるのが特徴。
また、ローカライズやデータ更新、ルートプランニングやHDマップキャッシング、データ収集等に対応する車両組み込みソフトウェアの提供も行っている。
ディープマップでは、さらにクラウドサーバーを駆使しLiDAR等によって新しい情報を収集し、車両に組み込まれたHDマップを常に更新できる技術にも定評がある。
自動運転車では、特にHDマップがより正確になればなるほど安全な運行が可能になるため、こういった技術については各社が様々なアプローチを行っている。
RBVCの投資額までは明らかになっていないが、ボッシュが今回ディープマップへ投資した背景には、そういった自動運転車の技術開発競争でのイニシアチブを取ることが目的であることは明らかだ。
AIがディープラーニングを行う「次世代多機能カメラ(*)」を今年5月に発表するなど、自動運転技術に積極的に取り組むボッシュが、今後ディープマップとのコラボレーションにより、どうような技術を生み出してくるのか、興味が尽きない。
*「次世代多機能カメラ」について詳細は
ボッシュ、AI活用の次世代カメラを世界初公開【人くる2018】
を参照頂きたい。