また、同社では、新型のV2X用通信ユニットも出展する予定だ。
これは、コネクティッドカーや自動運転車向けのネットワーク化ソフト等を提供する米・ヴェニアム(Veniam)社と共同開発したもので、インターネット接続に対応したコネクテッドカーで利用される、あらゆる伝送規格を用いて通信できる汎用通信ユニットだ。
現在、車両とモノの通信「V2X(Vehicle-to-everything)」のデータ交換については、世界的に標準化された技術的基礎は存在せず、同社ではコネクティッドカーは、将来的に世界中の国々や自動車メーカーが策定する多種多様な規格を用いて通信することになると想定。
それぞれ単独では一つの伝送テクノロジーにしか対応しない通信ユニットとテレマティクスユニットを統合さることで、V2Xデータ通信を一括して制御するセントラルコントロールユニットとして同機を開発した。
これにより車両は、Wi-Fiネットワークが利用可能な都市部ではWi-Fiを使用し、それ以外の地域では携帯電話ネットワークなどを使って通信することが可能となる。
このユニットの搭載で、コネクテッドカーはシームレスで途切れることのない接続性を維持し、たとえば車両同士が高い信頼性を持って事故について警告を発したり、乗員が途切れることのない音楽ストリーミングを楽しめるといった効果を生み出すことが期待される。