このプラットフォームは、主に2つの要素で構成されており、そのひとつがベーシックなソフトウェアモジュールだ。これは車両、クラウド、サービス間の安全な通信用インターフェースである。
さらにもうひとつはデータ管理モジュールと同社が呼ぶもので、これは商用車メーカーやフリート車両のオーナーが車両に関するデータを体系化して分析し、車両のソフトウェアをコンスタントにアップデートできるようにするためのものだとしている。
これらによってボッシュのシステムは、予期せぬ故障の予兆をクラウドからの診断機能を介して感知し、大きな経済的損失を防ぐとしている。
また同社の走行環境から最も効率的な走りを導く「eHorizon」は、高解像度地図と前方のルートの地形データによりエンジン/トランスミッションをマネジメント。可能な限り効率的な走行モードを選択することで、燃料消費量を抑えるとしている。
既にこのeHorizonの利用は数年前から開始されており、今後は地図に保存されている情報が実際の道路条件と合致するかどうかを確認する機能が加わると云う。
例えば地図上の制限速度は50km/hであるのに、30km/hの制限速度を示す標識が車載カメラで検知された場合には、トラックのナビゲーションシステムは新しい制限速度を学習するようになる。
こうした情報は今後、クラウド経由で他のトラックにも共有されるようになるが、これら改良されたeHorizonは2019年初めから実際の市場に向けて提供される予定としている。