一方、ソフトウェアの面では、Vehicle motion and position sensorが入手した各種データをインテリジェントに処理し、自動運転車両は周囲数メートル以内での自車位置を正確かつ確実に把握し、それに応じた運転操作を計算できるソフトウェアを用意。
自動運転車両の位置は主に補正されたGNSS信号に基づいて特定されるが、ボッシュのソフトウェアの活用により、例えば車両がトンネルに入った時など衛星との接続が途切れた場合でも、Vehicle motion and position sensorは数秒間、車両位置を把握。これは、GNN信号が受信でき絶対位置情報が特定された最後の地点をもとに、現在の車両位置を計算する等の演算処理により実現する。
加えて、サービス面では、同社が既に提供しているボッシュ ロードシグニチャーを、上記のハードウェア及びソフトウェアと並行して提供する。
このロードシグネチャーは、現在および将来の車両に搭載されるレーダー、カメラなどのサラウンドセンサーをベースにした 、マップを使った相対的な自車位置推定サービスのこと。
車載のカメラとレーダーセンサーが車線、道路標識やガードレールなど、道路上や道路脇にある物体を検知して情報を収集し、高精度マップを生成。
自動運転車両は、自車の周囲の道路にある物体を検知し、マップと照らし合わせ、検知した道路標識やガードレールがマップ上のデータと一致するかどうかを確認しながら走行することが可能となる。
そして、これらにより、例えばVehicle motion and position sensorが車両の位置を特定できなくなってしまった場合でも、車両位置を推定することが可能となるのだ。
同社では、こういった衛星とVehicle motion and position sensorによるハードウェアとソフトウェアによるアプローチに加え、ボッシュ ロードシグニチャーによる地図ベースの自車位置推定サービスとの組み合わせたソリューションが、自動運転車両を走行させる場合に「高い安全要件をクリアすることができる」としている。
【参考】
公式スペシャルサイト（英語）