バス停のイメージ
茨城県の境町は、ソフトバンクの子会社であるBOLDLY(ボードリー)の協力の下、2021年2月18日に、町内で運行する自動運転バス※1の運行ルートに六つのバス停を追加すると、2月16日発表した。
※1 自家用自動車として走行する。
これにより、これまで設置していた二つのバス停に加えて、運行ルート上にある病院(西南医療センター)や子育て支援センター、郵便局、小学校、役場、銀行での乗降が可能になる。なお、乗客の利便性と安全性の向上のため、境町の地域活性化の活動拠点である河岸の駅さかい行きの西南医療センター前のバス停には、地元のバス事業者や警察との調整を踏まえて、地元のバス事業者が設置する既存のバス停を利用する。
境町は、自動運転バス「NAVYA ARMA(ナビヤ アルマ)」(仏 Navya社製)を3台導入し、2020年11月26日から生活路線バスとして定時・定路線で運行している。多目的ホールや集会室、テニスコートなどを備えた勤労青少年ホーム(シンパシーホール)と、河岸の駅さかいをつなぐ往復約5キロメートルのルートで運行しており、誰でも無料で乗車することが可能※2。BOLDLYは、自動運転バスの運行開始に当たり、ルートの選定・設定や、3Dマップデータの収集、障害物検知センサーや自動運転車両の設定など、走行に必要な作業を行った。現在はバスの運行業務を担っており、今回はバス停の追加のための設定作業を行った。
※2 新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、当面の間、町民以外の方の乗車は、電話での事前予約制とする。予約の受付窓口:境町役場 地方創生課(0280-81-1309)
境町は自動運転バスの運行開始からこれまでに、累計500便以上で延べ700人以上の乗客を輸送。バス停の設置場所については、町民からの要望や警察との協議を踏まえて決定した。なお、「NAVYA ARMA」は、環境への負荷を抑えて、ゆっくりと高頻度で運行するグリーンスローモビリティであり、バス停での停車中に後続車が「NAVYA ARMA」を追い越すことで、渋滞の解消効果が期待できる。今後は、自動運転バスのさらなる利便性の向上に向けたルートの拡大や、自動運転レベル4を想定した運行管理体制の構築などに取り組むとしている。
なお、このたびのバス停の追加を受けて、境小学校の通学班が2月22日および24日に、シンパシーホールから境小学校入口まで自動運転バスに乗車して登校し、通学における自動運転バスの活用について検討する。
■運行ルート・バス停
■2月18日以降の時刻表
*記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標。また、記載されている内容、製品・サービスの価格、仕様、問い合わせ先およびその他の情報は、発表日時点のもの。これらの情報は予告なしに変更される場合がある。