ニコンは8月10日、米国のAeva Technologies, Inc.(以下「エイバ社」)と、周波数連続変調(FMCW)技術に関する協業検討を行うことに基本合意したと発表した。
ニコンは、変調した連続波を照射し、送信波と反射波の周波数差から対象物の距離や速度、角度を検出するFMCW技術を活用し、大規模空間非接触測定機の開発、販売を長年行っている。最近では、大規模空間非接触測定機「APDIS」シリーズによって、自動車生産工場における検査工程の効率化に貢献。小型・軽量でロボットアーム等に設置可能な「APDIS」シリーズは、生産ラインで高精度な検査を行うことができる画期的な測定機だとしている。
エイバ社は、米国カリフォルニア州に本社を置き、車の自動運転をはじめ、エレクトロニクスや産業用ロボットなどで用いられる、さまざまな認知技術を持つ会社。今回の基本合意により、エイバ社の小型かつ安定性の高いFMCWモジュールをニコンの産業機器事業の計測分野に活用することでシナジーを生み出せるかの技術検証を含めた、協業の可能性を検討する。
■エイバ社の概要
社名:Aeva Technologies, Inc.
本社所在地:米国・カリフォルニア州
代表者:Soroush Salehian(CEO)
設立:2017年
事業内容:幅広いアプリケーション向け次世代センサー開発