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2024年7月16日【トピックス】

BASFの自動車用カラーがレッド・ドット賞

坂上 賢治

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BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)のコーティングス事業本部は7月16日、デザインコンペティションの「レッド・ドット・デザイン賞:プロダクトデザイン部門」で、今年唯一の自動車用塗料として表彰された。

 

同社によるとコーティングス事業本部がデザインしたZENOMENON(ゼノメノン)は、革新的な技術と特別な魅力のあるデザインで、レッド・ドット賞の審査委員会の「素材と表面」カテゴリーの専門家に感銘を与えたと述べている。

 

ZENOMENON(ゼノメノン)は、協力パートナーであるカリフォルニアのサイプレスマテリアル社により開発された、特殊ポリマー構造を用いて設計されている。

 

 

この特殊ポリマー構造は、再生可能材料を高比率で使用しており、従来の顔料とは異なるものだという。この方法により、この色は自動車用塗料の魅力的なデザインにおいて、より持続可能な選択肢となるとした。

 

より具体的には、自己組織化された層状構造から、可視スペクトルの光を反射する独特のカラーエフェクトを生み出す。これにより、塗装表面にひときわきらめく、玉虫色の輝きを放つ。このポリマーはLiDARやRADARセンサーシステムにも適しており、将来のモビリティーを見据えているとしている。

 

レッド・ドット賞の審査委員会は、「レッド・ドット・デザイン賞では、全ての応募作品が、優れたデザインの4つの基本原則(機能性、魅力、使いやすさ、社会的責任)に基づいて評価されます。

 

ZENOMENON(ゼノメノン)の開発は、非常に未来志向です。特にデザインの美しさ、サステナビリティ、機能性の相互作用は魅力的です」と述べた。

 

 

一方で受賞したBASFで自動車用コーティングス部門カラーデザインのグローバル責任者を務めるマーク・グートヤール氏は、「化学会社として、プロダクトデザイン部門でレッド・ドット賞を受賞したことは、私たちにとって非常に名誉なことです。

 

今回の受賞は、BASFのデザインとテクノロジーに関する専門知識、そして自動車業界のお客様が当社に寄せる革新的なソリューションへの信頼を示すものです」と語っている。

 

なお、このZENOMENON(ゼノメノン)で塗装された展示品を含む、全ての受賞作品は、ドイツ・エッセンのユネスコ世界遺産ツォルフェラインにあるレッド・ドット・デザイン・ミュージアムで開催される受賞者展の一環として、2025年5月まで展示される予定だ。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。