AGVへの導入例
自動車産業における実際の導入例としては、まず、工場内で部材や部品等を運ぶAGV(自動搬送車)への採用が挙げられる。
写真は、展示ブース内に設置された、リモートシステムを採用するAGVの模型。AGVが停止位置まで部材等を搬送、
停止位置で出力部(左)と伝送部(右)が近づくことで、ワイヤレス給電を実施するといったデモを行った。
従来のAGVでは、バッテリー交換は作業者が行っており、バッテリーの重さが作業者にとってかなりの負担となっていた。また、プローブを使った自動充電では、スパークの心配や端子が酸化するといった課題があった。
一方、搬送先の停止位置で少しずつ充電する同社のリモートシステムでは、稼働時間中のバッテリー交換が不要となり、作業者の負担を軽減するだけでなく、AGVの稼働時間を伸ばすことも可能。また、接点がないため安全性の向上にも貢献している。