米自動車メーカーのフォードモーター(以下、フォード)と中国インターネット大手の百度(バイドゥ)は、10月31日、中国国内で自動運転車の共同実証実験を行うことを発表。2年間の契約期間中にレベル4に相当する高度な自動運転技術を検証、まずは年内に北京市内で実施するという。
「Baidu-Ford L4 Autonomous Vehicleテストプロジェクト」と名付けられたこのプロジェクトは、米国のモビリティ関連団体であるSAEインターナショナルが定義するレベル4(L4)の自動運転標準を満たすように設計された自動運転車両を開発し、テストすることを目指すというもの。
ちなみに、レベル4は特定地域内で、システムが交通状況等も認知して全ての車両操作を行うことを指す。
車両開発は、南京にあるフォードのリサーチアンドエンジニアリングセンター(REC)が担当。フォードが製作した実験車両に、百度が開発した自動運転システムApollo(アポロ)を搭載し、関連するハードウェア等も装備する。
実証実験の開始は年内で、テスト専用に指定された北京の公道で行われる予定。
また、今後は中国国内の他の都市でも実施される可能性があるという。
フォードは、百度が推進するApollo自動運転プラットフォームのアドバイザリーグループの一員で、以前から両社は自動運転技術の開発等で協力関係を結んでいた。
今回の共同実証実験を皮切りに、両社は今後、コネクティッドやAI、デジタルマーケティング等の分野も含め、さらなる協力関係の強化を目指すという。