オートリブ(Autoliv)は6月18日(スウェーデン・ストックホルム発)、エアバッグの温室効果ガス( GHG )フットプリントを大幅に削減する100%リサイクル・ポリエステル製のエアバッグ・クッションを発表した。
同社は、主要なサプライチェーンパートナーと連携し、エアバッグ製造に使用する100%リサイクル・ポリエステル製の糸、生地、クッションを開発した。この新しい素材のテストを実施した結果、このエアバッグ・クッションは標準的なポリエステル・エアバッグと同等の安全機能を備えながら、ポリマー レベルでGHG排出量を約50%削減できることが実証されたという。
この新しいリサイクル材料の使用は、オートリブの製品ライン全体での排出量削減に向けた重要な一歩であり、2040年までにサプライチェーン全体で温室効果ガス排出量を実質ゼロにするというオートリブの目標に貢献することになる。
オートリブの最高技術責任者、ジョルディ・ロンバルテ氏は、「オートリブは、100%リサイクル・ポリエステル生地を使用したエアバッグを製造する初の技術を導入することで、気候変動対策への取り組みを約束どおり実行していきます。当社はこの技術の実証に成功しており、世界中のお客様に提供できる準備ができています」と述べた。
オートリブは、今回のリサイクル・ポリエステルに限らず、環境への影響を最小限に抑えながら、資源効率の高い方法でプロセスと製品を継続的に開発している。100%リサイクル・ポリエステルで作られたエアバッグ・クッションは現在、オートリブの製品ポートフォリオの一部となっており、この新しい素材は世界中の顧客へ大して提供できる。
先のロンバルテ氏は、「当社は、現在のエアバッグに再生ポリエステルを使用したエアバッグの開発をリードしています。この画期的な出来事は、気候変動対策と循環性への当社の取り組み、より持続可能な未来に向けた歩みへの貢献度を反映したものです」と畳み掛けている。