独・アウディAGは、エレクトロニクス関連の国際的見本市「CES 2019」(米国ネバダ州ラスベガス市・現地時間2019 年1 月8 日〜1 月11 日)にて、VRゴーグルを装着した後部座席の乗員が、車の動きに合わせた臨場感あふれる映像を体験できる新しい車載エンタテイメントを展示するとことを、現地1月7日に発表した。
これは、同社が開発したVRコンテンツとクルマの動きをリアルタイムで同期させるテクノロジーを駆使したもの。
後部座席の乗客がVRゴーグルを使用することで、映画やビデオゲーム等のインタラクティブなコンテンツを、より臨場感溢れる映像として体験できるプラットフォームだ。
これにより、例えば車が右折するのに合わせ、宇宙空間を飛行する巨大なスペースシップの映像も同様の動きをする等のリアルな映像体験が楽しめる。
同社ブースでは、CES2019の期間中、ディズニーインタラクティブと共同制作した映像を実演。
同社新型EVであるe-tronの後部座席に座りVRゴーグルをかけると、2019年春に公開予定のマーベル映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』に登場するスペースシップと一緒に、宇宙の小惑星帯の中をドライブ。
車が急カーブを曲がると、乗客は、バーチャルリアリティの中でスペースシップの反対側へと回り込んだり、車が加速するとスペースシップも加速する等、車両のあらゆる動きに応じた、リアルタイムでバーチャルな映像が楽しめる設定だ。
将来的に、同社ではこのようなVRプラットフォームを商品化する考えだ。
そのため、子会社のAudi Electronics Venture GmbHを介して、ベンチャー企業のホロライド社(holoride GmbH)を共同設立している。
このホロライド社は、将来的に、すべての自動車メーカーやコンテンツ デベロッパーが新しいVRコンテンツを作成し提供できるようにするため、オープンプラットフォームを使用して開発を進める予定。
同社では、今後3年以内の市場投入を目指している。
【参考動画】
Virtual Reality Entertainment: Audi excites at 2019 CES/Audi Japan PR(アウディジャパン広報)チャンネルより