ピアッジオグループジャパンは6月8日、『新型RSV4 Factory』を全国のアプリリア正規販売店にて発売すると発表した。
アプリリアブランドのフラッグシップスーパースポーツであるRSV4は、デザイン、エアロダイナミクス、エルゴノミクス、エンジン、シャシー構造等あらゆる面で改良が行われ、ラップタイムやベストラップを容易に更新できるなど、サーキット走行でのパフォーマンスが向上している。
新デザインのフェアリングは、革新的なRS 660のフォルムにインスパイアされており、極限まで空気抵抗を低く抑えることで高速走行時のパフォーマンスと、ライダーの快適性が大幅に向上した。気流からライダーを保護する機能が11%向上し、肩部や頭部で上手く逃がす設計になっている。また、フロントエンドの特殊なデザインにより、エアボックス内の気圧が7%上昇し、エンジン性能も向上。ウイングレットは側面に取り付けず、ダブルウォールフェアリングに組み込んでいる。
エンジンでは、従来のエンジンと比較してボアストローク比が改善され、ストロークは従来の52.3mmから現在の53.3mm(ボアは81mmを維持)となった。クランクシャフトも新しく、クランクの半径が大きくなり、さらにアッパークランクケースも新しいストロークに合わせて調整されている。結果として、エンジン排気量は従来の1078ccから1,099ccへと拡大しユーロ5の適合と共に、トルクを従来の122Nm/11,000rpmから現在の125Nm/10,500rpmに増大させている。
電子制御システムも従来モデルに搭載されていたものから更に進化を遂げ、さらにバイクライフをよりシンプルにすることを目的に、6種類のライディングモードを採用している。
レーシングから直接派生した制御システムパッケージの新世代APRC(アプリリア パフォーマンス ライド コントロール)では、極めて高い計算能力を誇る6軸慣性プラットフォームを採用していることから、バイクの動的状況を検知する能力に優れ、極めて細かい電子制御ストラテジーを実現する。
シャシー構造は、安定したコーナリングを実現する、軽量で高剛性の新デザインのスイングアームを採用。新設計のスイングアームは、フレームと同じ構造技術を採用しているが、下部に補強ブレースを備え、従来の7つの溶接部品から現在の3つの部品へと簡素化されており、それによりバネ下重量が600g軽量化されている。
【アプリリア 新型RSV4 Factory】
メーカー希望小売価格:¥3,080,000(消費税10%込)
カラーバリエーション:アプリリアブラック
受注開始日:2021年6月9日(水)
出荷開始時期:2021年7月頃より順次
https://aprilia-japan.com/rsv4/?id=prt