ホンダは10月13日、航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company 以下「HACI」)が、世界最大のビジネス航空機ショー、ナショナル ビジネス アビエーション アソシエーション(NBAA)にて小型ビジネスジェットコンセプト機「HondaJet 2600 Concept」を参考展示したと発表した。
HondaJet 2600 Conceptは、Honda独自の技術である主翼上面エンジン配置、自然層流翼型・ノーズ、コンポジット胴体をさらに進化させたことで、ライトジェット機として世界で初めてノンストップでのアメリカ大陸横断が可能になる小型ビジネスジェットのコンセプト機。静粛性と、最大11名の乗員・乗客が搭乗でき長距離飛行にも適した広いキャビン空間、燃費性能を備えている。
■性能・スペック
・最大航続距離2,625ノーティカルマイル(約4,862km)、
・最大巡航速度450ノット(約833km/h)、最大運用高度47,000フィート(約14,326m)
・ライトジェットクラス最大の座席間スペースと室内の高さ、クラストップの快適性能を実現する与圧キャビン、高い静粛性、そして目的別に選べる3つの座席レイアウトを提供
■先進・安全技術
・シングルパイロット(乗員1名)での運用が可能となるコックピットには、オートスロットルやオートブレーキなど、システムの自律化および電動化を実現した高度な先進技術を新たに導入。パイロットの負荷を軽減するほか、機体運用の安全性徹底にも貢献する
■燃費性能
・通常のライトジェット機より20%、中型ジェット機に対しては40%以上の燃費向上実現を目指す
■HACI取締役社長 藤野 道格 氏のコメント
「これまで約5年の間、HondaJetからEliteへ、そしてElite Sへと常に先進技術の開発に取り組み、日々進化を遂げてきました。そしてこの度HondaJetとは異なるセグメントに向けた新しい機種のコンセプト機を市場ニーズ検証のため展示しました。高効率な大陸横断飛行が可能で、より多くの乗客が搭載でき、そして大幅なCO2削減に貢献する、未来のビジネスジェット機を提案します」