車載サウンドデザイン専用DSP AK7709VQ
車載サウンドデザインを革新するサウンド体験を提供
旭化成エレクトロニクス (AKM) は7月27日、マルチコアアーキテクチャを採用した車載サウンドデザイン専用DSP AK7709VQの販売を開始した。
AKMによると、このDSPはリアルタイムな大規模演算処理を可能にし、複雑化し続ける車載サウンドデザインの要求に応え、没入感の高いサウンド体験を実現すると謳っている。また同社は併せてフラグシップDAC AK4499EXEQ を組み合わせたサウンドソリューション・デモボードも開発した。
AKMでは、「日々訓練を重ねたAKMエンジニアによるチューニングをこのボードに施すことによって完成するVELVET SOUND for Carsのまるでそこにいるかのような音の世界を車室内で体験することができます。
なおサウンドデモは、東京・上海・深センのAKMガレージラボ内のデモカーで体験可能です。また2023年第4四半期には、北米・欧州のガレージラボでも体験可能となる予定です。
デモに関するお問い合わせにつきましては、直接旭化成エレクトロニクス社まで連絡ください(自動車メーカー様およびTier1サプライヤー様を対象とさせていただいております)」と話している。
製品の特長は以下の通り
マルチコア採用によるリアルタイム大規模演算処理
7,000MIPSの処理能力、内蔵メモリ2.75MB搭載により、多チャンネルスピーカーやハイレゾオーディオ処理をリアルタイムに行い、車室内サウンドの高品質化に貢献。また、マルチマイクやハイレートサンプリングでのボイス処理も可能に。
車室内のオーディオ&ボイス用ソフトウェアを提供
多様なオーディオ処理のソフトウェアを提供し、「まるでそこにいるかのような音の世界」を届けるチューニングをサポート。また汎用のHiFi4 DSPコア内蔵により幅広いサードパーティソフトウェアに対応。もちろん、車室内で20年以上実績のある、ハンズフリー、インカーコミュニケーション等のソフトウェアも併せて提供します。
トータルシステム設計を容易にするオーディオハブ機能
非同期のハードウェアSRCを含むオーディオハブ機能内蔵により、音楽再生や通話など、異なるデジタルソースのダイレクト入出力に対応します。
アプリケーション
・IVI (IN-VEHICLE INFOTAINMENT)
・オーディオアンプユニット